いくつかの課題残し…国会閉会 与野党、事実上の選挙戦へ
通常国会が15日、閉会しました。与野党は来月10日の参議院選挙に向け、事実上の選挙戦に入りました。
午後に開かれた参議院本会議では、こども家庭庁設置法などが成立しました。26年ぶりに、政府が国会に提出した法案が全て成立したことになります。
新型コロナ対策を最大の課題として始まった国会でしたが、国内の感染が一定程度落ち着いたことで、大きな争点とはなりませんでした。
一方で、ロシアによるウクライナ侵略を受け、物価高やエネルギー価格の高騰対策が大きな焦点となりましたが、与野党の議論は深まりませんでした。
また国会終盤には、細田衆議院議長の言動をめぐる問題や、18歳の女子大生に飲酒させたなどと報じられ、自民党を離党した吉川議員の問題が浮上。
立憲民主党が15日、吉川議員の辞職勧告決議案を提出しましたが、採決はされないまま閉会しました。
立憲民主党・馬淵国対委員長「吉川さんの辞職は総理の責任の範囲で言っていただかないといかんと思います」
岸田首相「はい、説明責任はしっかり果たさなければならないと思っています」
吉川議員は岸田派に所属していたことから、自民党内からも岸田首相に厳しい対応を求める声が上がっています。