13日に発足する第2次岸田再改造内閣。女性閣僚は、過去最多タイとなる5人が起用されました。また、政治と金を巡る問題で、過去に経済産業相を辞任した小渕優子氏が自民党の4役に抜擢されています。

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13日午前、岸田首相を支える自民党の新役員が会見を行いました。選挙の責任者・選挙対策委員長に起用されたのは、小渕優子氏です。

自民党　小渕優子選対委員長（49）
「岸田文雄総裁のもと、一丸となって勝てる体制を作ってまいりたいと」

自民党で、女性が選挙対策委員長を務めるのは、初めてのことです。小渕氏の起用に影響を与えたのが、あの大物でした。

小渕氏の父親は「平成」の年号発表などで知られている、小渕恵三元首相です。小渕元首相は在任中に病で倒れ亡くなりましたが、そのあと首相の座についたのが、森喜朗氏です。
この森氏が、岸田総理に対し、小渕氏を要職で起用するよう求めたのです。

しかし、小渕氏には9年前、自らの政治資金をめぐる問題で経済産業大臣を辞任した過去がありました。関係先の家宅捜索の際、複数のパソコンがドリルで破壊されていたことなどがわかっています。

13日の会見で、記者からは、その問題について問われました。

「これまでの説明で、国民・有権者の理解・納得は得られたとお考えか？」

小渕氏は、地元の支部を2年以上かけて回り説明したと述べたうえで、次のように話しました。

自民党　小渕優子 選対委員長（49）
「私自身が誠意を持ってご説明をさせていただいてまいりました。あの時に起こったことは、政治家として私がこれから歩みを進めていくなかで、心に反省を持ち、決して忘れることのない傷として、その歩みを進めてまいりたいと思います」

また、必要があれば、あらためて記者会見で説明する考えを示しました。

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13日午後1時過ぎ、留任した松野官房長官が新たな閣僚を発表しました。

松野官房長官
「外務大臣、上川陽子」

注目されるのは、女性閣僚です。

松野官房長官
「こども政策・少子化対策、女性活躍担当、加藤鮎子」

女性閣僚は、過去最多タイとなる、5人が起用されました。

■上川陽子 外相（70）再入閣
■加藤鮎子 こども政策担当相（44）＊初入閣
■土屋品子 復興相（71）＊初入閣
■高市早苗 経済安保相（62）留任
■自見英子 地方創生相（47）＊初入閣

岸田総理の周辺は、女性の登用によって“刷新感”を出すことを重視したとしています。女性閣僚5人のうち、3人は＊初入閣です。そして3人に共通するのは、父親も政治家の、いわゆる“2世議員”だということです。

こども政策担当相の加藤鮎子氏の父親は、かつて自民党のプリンスと呼ばれた加藤紘一氏です。加藤鮎子氏は男の子2人の母親です。

「多くの働く女性たちが一生懸命頑張ってることですので、私も一緒に頑張っていきたいと思ってます」

父親は元埼玉県知事という土屋品子復興相は、スキーが大好きだといいますが…

「国会議員やっていて、もしも骨を折ったら問題が多いので、諦めて全部道具捨てました」

女性閣僚の起用について、野党議員からは「女性閣僚というより、お父さんの顔を思い浮かべてしまう」との声や、「評価するが、どんな仕事をするか見極める事が大事だ」との声もあがっています。