海自男性幹部を“パワハラ”で「降任」処分 パワハラによる降任処分は初
海上自衛隊は13日、部下にパワハラを行ったとして、男性幹部を2階級降格させる「降任」処分としたことを発表しました。パワハラによる「降任」処分は初めてのことです。
海上自衛隊によりますと、50代の1等海佐は2019年から1年5か月にわたり、当時の部下十数人に「バカ、無能」などと人格を否定する発言を日常的に繰り返したほか、過度な業務を押しつけるなどのパワハラを行っていました。
酒井海上幕僚長は会見で、「部隊の指揮、規律、団結に大きな影響を及ぼす。断じて、許されない」と述べました。
部下の中には、数か月の自宅療養を余儀なくされた人もいて、1等海佐は2階級降格の「降任」処分となりました。また、上司にあたる海将補も、十分な調査を実施しなかったなどとして「降任」処分を受けました。
「降任」は免職に次いで重い処分で、パワハラでこの処分を受けるのは初めてです。