岸田首相と会談 日銀・黒田総裁「急激な円安は好ましくない」
急激な円安や物価高が続く中、岸田首相と日本銀行の黒田総裁が会談しました。黒田総裁は「急激な円安は好ましくない」との認識を示しました。
会談は2人きりでおよそ30分間行われ、黒田総裁が、世界経済や金融市場の動向などについて説明をしたということです。
黒田総裁「最近起こった急速な円安の進行は、企業の経営計画に対していろんな不確実性をもたらして、好ましくないということを申し上げました」
岸田首相からは特に発言はなかったということです。
最近の物価高や急激な円安について自民党の閣僚経験者からは「これは、相当厳しい」と来月の参議院選挙への影響を懸念する声も上がっています。
また、ある政府関係者は「円安はマイナス面だけではないが、今は参院選に向けて特に、消費者目線に立たないといけない」と指摘しています。
政府は21日、「物価・賃金・生活総合対策本部」を立ち上げ、電気代の負担軽減や食料品の価格抑制などについて検討していくことにしています。