来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる政府の方針をめぐり、野党側は国会で26日、期限を延期すべきだと迫りました。

保険証を来年の秋に廃止する方針に対しては政府与党内からも「期限を延期すべき」との声が出ていますが、河野デジタル相は改めて、延期はせず予定通りに進める考えを示しました。

立憲民主党・杉尾秀哉議員「必ずしも来年秋にこだわる必要ない、期限を切るべきじゃない、与党の中からもこういう声が出てきてます。少なくとも来年の秋は延期すべきだと思います。そうでなければ政権が持ちません。いかがですか」

河野デジタル相「多くの方が抱かれている不安の大半は（廃止後に）保険診療が受けられるのかというところでございますので、まずそこの不安がないということをしっかりと周知をしてまいりたい。ひもづけの誤りというものを限りなくゼロに近づけるということは、できるというふうに思っておりますので」

杉尾議員はさらに「不安が払拭できなければ延期すると解釈できる。不安払拭とはどういう状態なのか」と追及しましたが、河野デジタル相は「必要な措置をしっかり取り、法律にのっとり粛々と進めたい」と述べただけでした。

また、加藤厚生労働相も「不安が解消されることを前提に、廃止を進めるということは従前から申し上げている」と延期は考えていない姿勢を示しました。