元陸上自衛官の五ノ井里奈さんがセクハラ行為を受けていた問題で、浜田防衛相は、「極めて深刻な事案であり、誠に遺憾だ」と述べました。

防衛省は29日、五ノ井さんが訓練時などに隊員から性的な身体接触を受けていたことや、口止めされていたことを確認したと明らかにし、五ノ井さんに謝罪しました。

この問題で、浜田防衛相は会見で「陸上自衛隊におけるセクシャルハラスメントは、上官の対応、複数の事案の存在も含め、極めて深刻な事案だ。誠に遺憾であります」と述べました。さらに、「今後速やかに懲戒処分を実施し、防衛省全体として一層しっかりとハラスメント防止対策に取り組む」と述べました。

浜田防衛相は、また「今のこの時代の中で、セクハラに対する“厳しい社会の目”というものもある。そうしたことを考えれば今回の措置をするのは当然のことだ」「今後、セクハラ案件を起こすことのないよう特別防衛監察をやっている。なくすための努力を精いっぱいやっていきたい」と強調しました。