衆院政倫審あす開催“見送り” 岸田首相「丁寧に説明するよう党として促す」
自民党の派閥の幹部が政治とカネの問題について説明する、衆議院の政治倫理審査会は、当初予定されていた28日の開催が見送られました。岸田首相は関係者に対し、「丁寧に説明するよう、党として促す」との考えを示しました。
政倫審の開催をめぐって、自民党は27日午後、説明を申し出た5人のうち、安倍派の事務総長だった西村氏と二階派の事務総長、武田氏の2人について、記者の傍聴などは認める一方、テレビ中継は認めない、などと一部公開とする妥協案を示しました。
これに対し、野党側があくまで全面公開にすべきと拒否したところ、自民党は「西村氏、武田氏本人から現状では応じない意向だと伝えられた」などと説明しました。
野党側は強く反発し、28日の政倫審開催は見送られることとなりました。
岸田首相
「それぞれの議員が置かれた立場をかえりみて、丁寧に説明するよう党として促してまいります」
岸田首相は27日夜、このように述べたうえで、自民党の関係者に対し、政治と金の問題に対する丁寧な説明を尽くしていくという観点などから、「最良の方法」を取るよう指示を出していると述べました。
自民党は、28日午前中に新たな提案を行う考えですが、隔たりが埋まるかどうか、見通しは立っていません。