岸田総理このあと出発 “処分”で党内不満残る中、アメリカへ
岸田総理大臣は国賓としてアメリカを公式訪問するため、まもなく羽田空港を出発します。
足下の自民党内では、いわゆる裏金問題の処分をめぐり、不満がくすぶっている中での訪米となります。
自民党は裏金事件を受けて処分を下しましたが、事態は好転せず、党内には落胆の声が広がっています。岸田総理の求心力は今までになく下がっています。
なぜ裏金作りが始まったのか、経緯や原因もハッキリしないまま、処分だけを急いだこと、そして、処分を決める過程で二転三転するなど、混乱があったこと。
こうしたことから処分が裏金問題の一区切りとはならず、むしろ露骨に処分に不満を示す議員が現れることなどによって岸田総理の権威は大きく傷ついてしまいました。
――こうした中、岸田総理はアメリカを訪問しますがこの訪問を成果にしたいわけですよね?
はい、総理の周辺は「裏金問題で続く閉塞感を得意の外交で反転攻勢に繋げたい」と話しています。出発を前に岸田総理は次のように意気込みを話しました。
「日米関係がいっそう盤石なものであるということ、これを確認したいと思いますし、それを世界に発信する大変重要な機会になると思っています」
今回の訪米は9年ぶりの「国賓待遇」です。
さらに、日本の総理としては2人目となるアメリカ議会の上下両院合同会議で演説することも予定されています。まさに「スペシャルゲスト」の扱いなんです。
岸田総理としてはこうしたアメリカ側から重視されていることをアピールしつつ、今回の訪米で成果をあげることで「やはり岸田さんはなかなかやるな」と思ってもらい、支持率をなんとか回復させたいわけなんです。
――一方、総理は先週、自らの責任について「国民に判断をいただく」と述べていましたが、そうすると訪米を成果に、衆議院を解散して信を問うことをねらっているのでしょうか?
岸田総理は「具体的なものを想定して言ったわけではない」と否定していますが、「解散があるのでは」との憶測は永田町に広がっています。
ただ、総理に近い議員も「外交だけで支持率が回復するほど簡単な状況ではない」と述べています。
外交などで成果を積み上げ、解散に踏み切れるのか。岸田総理にとっては厳しい政権運営が続きます。