岸田首相、脱炭素社会の実現へ“アジアを中心に議論をリード”
気候変動問題について話し合う国連の会議「COP28」に出席した岸田首相は、訪問先で記者団の取材に応じ、脱炭素社会の実現に向けてアジアを中心に議論をリードしていく考えを示しました。
岸田首相
「アジアを中心に日本がその金融力、技術力をしっかり発揮して議論をリードしていく、こういった姿勢を示していきたい」
岸田首相はまた、今月後半にアジアの脱炭素化に向けて協力する枠組み、AZEC=アジア・ゼロエミッション共同体の首脳会合を初めて行うことを表明しました。
COPの一連の会議の中で岸田首相は、欧米が描く急進的な対策ではなく、各国の事情に応じた「多様な道筋」のもとで温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すよう、改めて訴えました。
世界の二酸化炭素排出量のうち、アジアが半分を占める中で、脱炭素社会の実現に向けて、アジアの国々を巻き込んで現実的な取り組みを主導したい考えです。