派閥の政治資金をめぐる事件を受け、自民党は15日午後、安倍派と二階派の議員らを対象に行った「聞き取り調査」の結果を野党側に示し公表します。

自民党は、聞き取り調査の結果として、政治資金収支報告書に記載されていなかった、いわゆる「裏金」の使い道や額を明らかにする方針ですが、匿名になるということで、野党側は早速、反発しています。

調査結果は、聞き取りに同席した外部の弁護士が20ページほどの文書にまとめ、いわゆる「裏金」の使い道と額を明らかにするということです。ただ、使い道は「政治活動に使った」「保管していた」などと、複数の類型で明らかにするにとどめ、それが誰かはわからないよう、匿名にするということです。

自民党幹部は「私的な流用は確認されなかった」と話していますが、野党側は批判しています。

立憲民主党・長妻政調会長「ヒアリングした結果を公表すると言った時に、誰でも名前が入ってると思いますよね。名前匿名でっていうのは、これまたちょっと驚くわけであります」

野党側は、「裏金」の経緯や使い道をめぐり、安倍派幹部らが政治倫理審査会で説明することを求めています。自民党も応じる方向で調整を始めていて、野党側は引き続き、「政治とカネ」の問題で徹底的に追及する方針です。