×

岸田首相、萩生田政調会長を留任の意向固める 小渕優子氏起用で 「刷新感」も

2023年9月12日 15:07
岸田首相、萩生田政調会長を留任の意向固める 小渕優子氏起用で 「刷新感」も

13日に行われる内閣改造・自民党役員人事をめぐり、岸田首相は、小渕優子氏を選挙対策委員長に起用し、萩生田政調会長を留任させる意向を固めました。

自民党本部では麻生副総裁と茂木幹事長が40分以上にもわたる会談を行っています。人事をめぐる慌ただしい動きが続いています。

岸田首相は、麻生副総裁と茂木幹事長の2人は留任させた上で、小渕優子・組織運動本部長を選挙対策委員長に、森山裕・選挙対策委員長を総務会長に起用する意向を固めました。また。萩生田政調会長については留任させる意向です。

岸田首相はポスト岸田への意欲を隠さない茂木幹事長について、ギリギリまで交代させることも検討していました。しかし、麻生副総裁が茂木幹事長の続投を主張し、麻生氏の反対を押し切ってまで交代させるのは難しいとの判断から最終的に留任が固まりました。

一方、岸田首相は、小渕氏を党幹部に起用することで「刷新感」を出したい狙いです。来年秋の総裁選をにらみポスト岸田への意欲を隠さない茂木氏に対して、同じ茂木派の小渕氏を起用することで牽制する狙いもあるとみられます。

ただ、自民党内からは、小渕氏が政治とカネの問題で経産相を辞任した際の対応をめぐり「説明不足」との声も根強くあります。