【全文】マスクの着用について「個人の判断に委ねることを基本に検討」官房長官会見(2/9午前)
松野官房長官は9日午前、マスクの着用について、「個人の判断に委ねることを基本とするとともに、政府は着用が効果的な場面を周知するという方向で検討を進める」と述べました。
<会見トピックス>
▽中国の気球
▽マスク着用
▽臓器移植斡旋事件
▽偵察気球
〇松野官房長官
冒頭発言はございません。
――中国の気球について。アメリカ国防総省の報道官は中国が気球を使って大規模な偵察活動を行っているとの認識を示し、東アジアなどでも確認されていて各国と情報共有を進めているとしています。日米での情報共有の状況と日本国内でもこうしたケースは確認されているか、今後の対応とあわせて伺います。
〇松野官房長官
米国とは本件を含め平素から様々なやり取りを行っていますが、それらの外交上のやり取りの詳細についてはお答えを差し控えさせていただきます。その上で、令和2年6月や令和3年9月などに、我が国上空において目撃された飛行物体については、今般の米国における事案との関連も含め分析を進めています。さらに政府としては平素からの情報収集・警戒監視活動の中で所属不明の類似の気球を確認した事例があり、例えば令和4年1月、九州西方の公海の上空で確認しました。引き続き同盟国とも連携しつつ、大きな関心を持って気球の情報収集・分析に全力を挙げていきます。
――マスク着用に関して、政府が3月前半にも国内外問わず個人の判断に委ねる方向で調整入ったと一部報道がありました。事実関係の確認や今後の新型コロナ対策本部開催のスケジュールを含めた調整状況を伺います。
〇松野官房長官
マスクの着用については、個人の判断に委ねることを基本とするとともに、政府は着用が効果的な場面を周知するという方向で検討を進めることとしています。昨日の厚生労働省のアドバイザリーボードにおいて、マスク着用の取り扱いについて、専門家にご議論いただいたところであり、早期に検討の結果をお示ししてまいりたいと考えております。
――臓器移植斡旋事件について伺います。警視庁が無許可で臓器移植を斡旋したとして、横浜市のNPO法人の理事を臓器移植法違反で逮捕しました。無許可で海外に渡航して移植を希望する日本人患者に摘出した他人の臓器の提供した疑いがあるとのことです。中には手術後の合併症を引き起こすなどして死亡したケースなどもあるとのことですが、政府の受け止めと、今後調査など対応するかどうか伺います。
〇松野官房長官
公平かつ適正に行われるべき臓器の斡旋について、当該NPOが無許可で行ったとして関係者が逮捕されたことは承知しており、無許可で行ったことが事実とすれば大変遺憾であります。同様の事案の有無などについて、厚生労働省において関係学会等と連携しつつ、情報収集を行っているところです。今後同様の事案が生じないよう、臓器提供に関する正確な情報を発信していくとともに、国内における臓器移植が適切に行われるよう努めてまいりたいと考えております。
――冒頭、所属不明の類似の気球が令和4年1月に九州西方の公海上で確認されたというふうにおっしゃいましたけれども、これは例えば自衛隊がスクランブル発進をして確認したのかなどその経緯というのはどういう形で確認されたのでしょうか。
〇松野官房長官
詳細については防衛省にお尋ねをいただきたいと思います。
――類似の気球について、他にどれくらいの確認事例があるのか?全体像の数字はあるのか?
〇松野官房長官
今手元に全体像というか、全体数に関する過去の数字を持っておりませんので、詳細については防衛省にお尋ねいただきたいと思います。