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<衆院選>今回から”区割り変更”「宮城1区」は”三つ巴”の戦い 候補者3人の主張

2024年10月22日 22:00
<衆院選>今回から”区割り変更”「宮城1区」は”三つ巴”の戦い 候補者3人の主張
27日に投開票が行われる衆議院選挙
「宮城1区」について、お伝えする。

この「宮城1区」の特徴は、1票の格差是正のため、今回の衆院選から”区割り変更”の対象となった。

今回は、以前「宮城3区」だった仙台市太白区の秋保地区が入って、仙台市の青葉区・太白区の全域が選挙区となった。

有権者数は、東北で2番目の約44万7000人。
都市部の特徴としていわゆる無党派層が多いと言われるこの選挙区で、有権者はどんなことを政治に求めているのか、聞いてみた。

29歳男性
「(Q支持している政党はありますか?)特にないです。これだけ物価高が騒がれているので、国民のことを考えてくれている政党がいい」

28歳女性
「子どもがいるので、子育てに関して言っている人は特に見ちゃう。3人っていいよねってなるけど、時代が…諦めなきゃいけないのかなと思っています」

55歳男性
「(政治を)クリーンにするのであれば何より」

29歳男性
「政策とかもありますけど、最終的には熱意ややる気を持っている方を応援したい」

この「宮城1区」で争うのが、3人だ。
それぞれ”無党派層”への浸透をポイントにあげるなか、どのような訴えを届けているのか。

岡本章子候補
「政権交代こそ、最大の政治改革です」

立憲民主党の前職・岡本章子候補(60)。
仙台市議会議員を5期務めた後、2017年に国政の世界に飛び込んだ。
イメージカラーは“幸せを呼ぶ”というイエロー。

岡本章子候補
「おはようございます。18歳から投票できますよ。(高校生に対して)ありがとう」

朝の街頭活動で声をかけるターゲットは”学生”だ。

岡本章子候補
「(Q高校生とかに意識的に声かけている?)そうですね、ここ高校生多いので、高校生に少し関心持ってもらいたいなって」

これまで、不妊治療の保険適用や児童手当の受給期間延長など、子どもや若者に向けた政策に力を入れてきたという岡本候補。
今回の選挙戦でも、大学や専門学校の学費無償化や奨学金の返済支援を公約に掲げる。

これまでの衆院選では、2度にわたってこの選挙区で土井候補に敗れ、いずれも比例復活での当選。

今回の選挙戦では、周囲から「優勢」との声も聞こえてくるそうだがー。

岡本章子候補
「実感としては、そんな楽勝なんて全く思えない選挙。さらに緊張感をもって最後までがんばります」

有権者一人一人に駆け寄り、支持を訴える。

岡本章子候補
「子どもたちのためのチャンスを奪いとるような政治ではなくて、次代を担う若者が明日はよくなるよね、あしたは自分にもチャンスがあるよね、そう思える国づくりを岡本章子にさせていただきたいと思います」

そして、自民・立憲の候補者が並ぶ「宮城1区」で”第3の選択肢”を目指すのが日本維新の会の新人・高橋浩司候補(61)。

高橋浩司候補
「古い政治を抜本的に変えていかない限りこの国を守っていくことはできない」

街頭演説では、自民党による「政治とカネ」の問題を厳しく追及。社会保険料の負担軽減や、企業・団体献金の禁止など徹底的な政治改革を行い、「市民政治」の実現を訴える。

高橋浩司候補
「物価問題もありますけれど、根本はしっかり政治が手を打っていないことにありまして、まずここをしっかり壊して、税金は納めた人に直接戻す、市民政治を取り戻していこうと」

神奈川県鎌倉市で28年間市議会議員を務めた高橋候補は、去年10月宮城県に移り住んだ。

知り合いもいない、企業や団体の後ろ盾もないなか、1年間地道に街頭活動を続けてきたと言う。

高橋浩司候補
「街頭演説は私たちからすると修行の場」

初挑戦となる国政選挙は、一緒に仙台にやってきた家族と臨む戦いでもある。

高橋候補の妻・洋子さん
「急に(解散)決まっちゃいましたんでバタバタ。家族一丸にならないと乗り越えられないので頑張っています」

一人でも多くの有権者に訴えを聞いてもらおうと、高橋候補は街頭に立って演説を続ける。

高橋浩司候補
「企業や団体と癒着をしない、しがらみを作らない、この政治を行っていかない限り、利権政治をぶち壊すことはできない」

そして、前回を含め、これまで「宮城1区」を5度制した自民党の前職・土井亨候補(66)。

土井亨候補
「自民党の国会議員として、政治資金の問題関わらなかった、 関わりはなかったと逃げるつもりはありません。私は政治資金を集めるようなパーティーは、今後一切やりません」

いわゆる「裏金問題」には関わっていない、という土井候補だが、選挙戦では逆風を感じているようだ。

土井亨候補
「劣勢ですからもう…泣きたくなってくる」

選挙戦では、「地域の元気が日本の元気」として、地域経済への集中的な支援や社会保障制度の充実などを訴える土井候補。

これまで国土交通副大臣や復興副大臣を歴任し「災害に強い国づくり」に尽力してきたという土井候補だが、自分の実績をアピールするのは少し苦手…。

土井亨候補
「あんまり(自分の実績)言わないタイプだから」

そんな土井候補の背中を押すように、石破総理をはじめ総裁選で推薦人も務めた高市氏。そして、宮城県議時代からの付き合いという村井宮城県知事や、かつては国政の座を争った郡仙台市長も応援にかけつけた。

この日、土井候補が演説の場所として選んだのは仙台市青葉区の大倉地区。「地域の頑張る姿がここにある」と、自らの主張を重ねた。

土井亨候補
「今しっかりと日本の地域社会を作り直さなければならない。皆さん方が安心して仕事ができるようにしっかりと結果を出していく」

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