リニアの建設工事に「待った」をかけていた川勝前知事の後任を選ぶ静岡県知事選で、新人の鈴木康友氏が初当選を果たしました。

　鈴木氏の当選を受けて長崎知事は27日、リニアをめぐる問題について「解決に向けエンジンをかける」と語りました。

　史上最多の6人が立候補した静岡県知事選挙は開票の結果、前浜松市長の鈴木康友氏が、初当選を果たしました。

　一夜明け、鈴木氏は水問題を理由に前知事が着工を認めなかったリニア静岡工区について「現実的な解決策を見つける」と述べました。

静岡知事に当選 鈴木康友氏
「川勝前知事がいろいろ提示された水の問題や南アルプスの環境問題、ひとつひとつの課題で現実的な解決策を見つけていくことが、結果的にリニアの推進につながると思っています」

　山梨県の顧問も務める鈴木氏の当選を受け、長崎知事は…

長崎知事
「鈴木さんはもともとリニア推進派であるし、静岡県側のメリットを最初に教えてくれた人。静岡県のみなさんの心配事については、山梨県もしっかり関わって解決に向けてさらにエンジンをかけていきたい」

　リニア中央新幹線の沿線からは愛知県の大村秀章知事が「一日も早い開業は期成同盟会のすべての会員の切なる願い」だとコメントを出したほか、JR東海も「静岡工区の早期着工に向けてコミュニケーションを大切にしながら真摯に取り組む」などとコメントを発表しています。