東日本大震災の発生から13年 福島第一原発事故の影響…福島県民2万6000人以上が避難生活
東日本大震災の発生から11日で13年です。東京電力福島第一原発の事故の影響などで、福島県民2万6000人以上が今も避難生活を続けています。
巨大な津波が東北を襲った13年前の東日本大震災では、1万5900人が死亡し、現在も2520人の行方がわかっていません。一方で、避難生活などで震災に関連して亡くなった人は3802人に上っています。
東京電力福島第一原発の事故の影響などで、県内外に避難している福島県民は、避難指示区域の解除が進むにつれ減少はしているものの、今も2万6000人以上に上っています。
福島第一原発では1000基以上のタンクに処理水をため続けてきましたが去年、大幅に薄めた上で海への放出が開始されました。
一方で、廃炉の本丸といわれる燃料デブリの取り出しについては、道筋は見えていません。
メルトダウンした2号機で、ごく少量からの取り出しが今年度中に開始される予定でしたが、取り出し作業のための穴が何らかの物質で詰まっていて、開始は遅れています。
メルトダウンした1号機、2号機、3号機であわせて880トンに上るとみられる燃料デブリの本格的な取り出しのための技術的なめどは、まだほとんど立っていない状況です。