阪神・淡路大震災から27年 追悼の祈り
6434人が犠牲となった阪神淡路大震災から27年。地震が発生した17日午前5時46分に、多くの人が祈りをささげました。
追悼のつどいが行われている神戸市の東遊園地です。ことしはろうそくのあかりが浮かぶ灯籠で「忘」れないという文字が描かれています。新型コロナウイルスの感染拡大など様々な困難に直面していますが、6434人の命と多くの人の日常が奪われた27年前の1月17日を忘れない、という思いが込められています。
母を亡くした女性「(亡くなったのは)母なんですけど行方不明のまま遺体も見つからず骨のかけらも見つからずに27年がきた。『またこの日が来たね』って。忘れたくても忘れられない」
仕事仲間を亡くした男性「三宮で一緒に仕事をしている仲間がいて、亡くなったので毎年来ている。27年前というか27年分のことを思いながら」
当時被災した方々の生活再建や街の復興を長年にわたり資金面で支えてきた、県などによる復興基金が去年をもって解散しました。震災後の公的な支援が一定の役目を終え長い年月の経過を感じます。
27年前、多くのものが失われました。一方で人と人とが支え合う力も生まれました。この強さを忘れず、いつか必ず来る災害へ備えることが大切なのだとあらためて感じます。