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線状降水帯の発生予測情報「都道府県単位」 1日前倒しで運用開始

2024年5月27日 13:35
線状降水帯の発生予測情報「都道府県単位」  1日前倒しで運用開始

気象庁は、今年から線状降水帯の発生予測情報を「地方単位」から「都道府県単位」にエリアを絞り込んで発表する新たな運用を始めますが、29日にかけて前線の影響で大雨となるおそれがあることから、運用開始を一日前倒しして27日から発表を行いました。

気象庁は、大雨による甚大な被害をもたらす線状降水帯が発生するおそれがある時間帯のおおむね半日前から6時間前に予測情報を発表し警戒を呼びかけています。

これまでは全国を11ブロックに分けた「地方単位」で予測情報を発表していましたが27日から、より対象を絞った「都道府県単位」での発表に切り替えるほか、エリアが広い北海道と島しょ部が多い、沖縄県、東京都と鹿児島県ではさらに地域を細分化して発表します。

この新たな運用は、28日から開始予定でしたが、29日にかけて南西諸島から東日本にかけて前線の活動が活発となり大雨が予想されていることから、気象庁は一日前倒しして、運用することとなりました。

そして気象庁は午前11時すぎ、九州南部や奄美地方で今夜からあす日中にかけて、大雨となるおそれがあり、奄美地方を除く鹿児島県と宮崎県に初めてエリアを絞った線状降水帯の予測情報を発表しました。

現在、発生している台風1号は29日には大東島地方に接近する見込みですが、去年6月にも、台風と前線の影響で和歌山県など複数の地域で線状降水帯が発生し記録的な大雨となったため、最新の気象情報を確認し大雨への備えを進めてほしいと呼びかけています。