医師の診察なし「緊急避妊薬」薬局購入、約98%が賛成 厚労省に4万6000件以上の意見
望まない妊娠を防ぐための「緊急避妊薬」を医師の診察を受けずに薬局で買えるようにするか、検討が進む中、厚労省には4万6000件以上の意見が寄せられ、およそ98%が賛成だったということです。
緊急避妊薬は妊娠を防ぐため、女性が性行為の後、72時間以内に飲むもので、国内では医師の診察を受けて、処方箋をもらわないと購入できません。
しかし、性暴力や望まない妊娠への対策として処方箋なしで、薬局で買えるよう、いわゆる「OTC化」すべきという声があがっています。
厚労省が意見を募集したところ、4万6000件以上と非常に多い意見が寄せられ、およそ98%が処方箋なしの薬局販売に賛成だったということです。
意見をもとに12日、厚労省の検討会で議論したところ、まずは地域や期間を限定して、試験的に薬局で販売するのが有効といった意見や、必ず薬剤師が対面で応じ、相談できるようにすべきといった指摘が委員から出されました。
厚労省は、この検討会で改めて課題などを整理した後、製薬会社から緊急避妊薬のOTC化の申請があれば、承認するかどうか別の会議で審議します。