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「にやける」本来の意味は… 国語世論調査

2012年9月20日 19:22
「にやける」本来の意味は… 国語世論調査

 文化庁は20日、「国語に関する世論調査」の結果を発表した。調査では、「にやける」や「割愛する」など言葉について、多くの人が本来の意味とは違う使い方をしていることが明らかになった。

 調査では、「にやける」の意味を、辞書などに記載されていない「薄笑いを浮かべる」と答えた人が76.5%だったのに対し、本来の意味である「なよなよとしている」と答えた人は14.7%だった。「割愛する」についても、本来の意味である「惜しいものを手放す」と答えた人は17.6%で、本来の意味ではない「不必要なものを切り捨てる」と答えた人は65.1%だった。

 文化庁によると、本来の意味ではない使い方を耳にしても、聞いた人は本来の意味を調べることはせず、次から自分も同じように使ってしまうという。

 また、「がっちり」や「しっかり」などが変化して生まれた言葉とされ、「たくさん」などの意味がある「がっつり」を使った「がっつり食べよう」という言葉を「使う」と答えた人は、年代別では20歳代が最も多かった(62.3%)一方で、60歳以上で「使う」と答えた人は2.6%だった。

 文化庁は「この調査を、言葉が持つ本来の意味を知ってもらうきっかけにしてほしい」としている。