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石川・能登の群発地震、回数減少も「活動は当分続く」 引き続き強い揺れに注意

2023年9月11日 21:46
石川・能登の群発地震、回数減少も「活動は当分続く」 引き続き強い揺れに注意

石川県能登地方で続く群発地震活動について、政府の地震調査委員会は、地震発生回数は減少しているものの、「活動は当分続く」として、引き続き大きな揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

11日、政府の地震調査委員会は定例の会合を開き、先月の地震活動について評価を行いました。日本とその周辺では先月、マグニチュード4.0以上の地震が76回発生したということです。

2020年12月ごろから群発地震活動が続いている石川県能登地方では、先月1日から今月8日午前8時までに震度1以上を観測した地震は10回発生しました。(7月1日~8月8日の期間、震度1以上の地震は15回)

このうち、最大規模の地震は先月3日のマグニチュード3.4の地震でした。

今年5月5日には、能登半島沖を震源とする、これまでで最大規模となるマグニチュード6.5の地震が発生し、地震活動はさらに活発になっていました。

その後、時間の経過とともに地震活動は減衰していて、地震調査委員会は、地震の発生回数と地殻変動は「5月に起きた震度6強の地震発生前の状態に、ほぼ間違いなく戻っている」と説明しました。

しかし、現在も有感地震が起きていることなどから、群発地震が始まった前の状態までは戻っていないとしていて、地震調査委員会は、一連の地震活動は当分続くと考えられるとする評価をまとめました。

地震調査委員会の平田直委員長は、今後も強い揺れを伴う地震が起きる可能性があるため、十分に注意してほしいと呼びかけています。

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