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石川・能登の群発地震 地震回数、5月の震度6強以前に戻るも「すぐに終わるとは考えにくい」―地震調査委

2023年8月9日 20:43
石川・能登の群発地震 地震回数、5月の震度6強以前に戻るも「すぐに終わるとは考えにくい」―地震調査委

石川県能登地方で続く群発地震活動について、政府の地震調査委員会は、地震の発生回数が今年5月におきた最大震度6強を観測した地震よりも前の状況に戻っているものの、依然として地震活動が活発な状態が続いているとして、今後も強い揺れに注意するよう呼びかけています。

9日、政府の地震調査委員会は定例の会合を開き、先月の地震活動について評価を行いました。日本とその周辺では、先月、マグニチュード4.0以上の地震が79回発生したということです。

2020年12月ごろから群発地震活動が続いている石川県能登地方では、先月1日から8日午前8時までに震度1以上を観測した地震は15回発生しました。(6月1日~7月10日までで19回)

能登地方では、今年5月5日に能登半島沖を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生し、珠洲市で震度6強の揺れを観測し、直後から、地震活動がさらに活発となっていました。

しかし、時間の経過とともに地震活動は減衰し、地震回数は5月の震度6強の地震発生以前の状況に戻っているということです。

ただ、群発地震がおきる前の状況までは戻っていないということで、地震調査委員会は「一連の地震活動は当分続くと考えられる」と評価しました。

一方、今年5月の震度6強の地震以降、地震の活動域が能登半島の北から東側の海域に広がっていましたが、この傾向についても、大きな変化はないということです。

地震調査委員会の平田直委員長は、観測データを見る限り、この群発地震活動がすぐに終わるとは考えにくく、今後も強い揺れを伴う地震がおきる可能性があると話しました。

仮に、海域で地震がおきた場合、津波が発生するおそれがあるため、引き続き注意してほしいと呼びかけています。

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