“問題生徒”専用施設で指導検討 大阪市
大阪市教育委員会は、問題行動を繰り返す児童・生徒を他の子どもたちと分けて別の専用の施設で指導する制度を、来年度から実施することを検討していることが分かった。
大阪市教育委員会が提案する「個別指導教室(仮称)」は、児童・生徒による暴力や暴言などの問題行動を5段階に分類し、一定のレベルを超えた場合、ほかの子どもたちと分けて専用の施設で指導を行うもの。専門のスタッフを置いて、学校に出来るだけ早く円滑に復帰できるよう指導・援助するとしている。
文部科学省によると、2011年度の小・中・高校での暴力行為は大阪府が1000人あたり9.5件と都道府県で最も多く、市教委では「大多数の子どもの教育を受ける権利の保障が不十分になりかねない」としている。
大阪市・橋下徹市長「問題のある生徒の行為によって、真面目にやろうとしている生徒がバカを見るというのは絶対にあってはならない。真面目にやる生徒に対しても、教育の機会・権利を充足させる」
この制度は早ければ来年度から導入される方針で、今後、教育委員会で議論が進められる。