ストーカー規制「SNSも対象に」提言
ストーカー行為に対する規制のあり方を議論してきた警察庁の有識者会議は5日、報告書をまとめ、SNS(=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)によるつきまといも規制対象にすべきだなどと提言した。
SNSは、メールと違い、現在は規制の対象外となっているが、報告書ではSNSでのメッセージ送信によるつきまといも規制対象にすべきと提言している。また、加害者対策として精神医学的な手法による加害者の治療の検討を求めている他、被害者支援では警察だけでなく司法や医療、教育関係者など社会全体で取り組む必要があるとしている。報告書には、ストーカー事件の被害者の遺族の意見も反映された。
桶川ストーカー事件の遺族・猪野憲一さん「被害者の声が国に伝わる仕組みの中に参加できたのは、非常に有意義だったと思います」
警察庁は、報告書を受け、法改正も視野に与野党や関係機関との協議を進めていくという。