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腹腔鏡手術で8人死亡 群馬大学病院

2014年11月14日 12:27
腹腔鏡手術で8人死亡 群馬大学病院

 群馬大学病院で、小型のカメラである腹腔(ふくくう)鏡を使う難度の高い肝臓手術を受けた56人のうち、8人が死亡していたことが分かった。病院は調査委員会を設置して、経緯について調べている。

 病院の説明によると、死亡したのは60代から80代の男女8人で、この4年間で肝臓がんなどの治療のため、筒状の小型カメラである腹腔鏡を使って、肝臓を切除する手術を受けていた。いずれも同じ医師が執刀し、8人は手術後に容体が悪化して肝不全などで死亡したという。8人が受けた手術は難度が高く、保険適用外の手術で、病院の倫理審査委員会への申請が必要だったが、医師は申請をしていなかった。

 病院は、手術と死亡の因果関係については調査中としているが、調査委員会を設置して経緯について調べている。