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避難区域再編2年、大熊町帰還のメド立たず

2014年12月10日 14:27
避難区域再編2年、大熊町帰還のメド立たず

 福島県大熊町は、福島第一原発事故による避難区域の再編から10日で2年となるが、町民の帰還のメドは立っていない。

 2012年の避難区域の再編で、大熊町は人口の96%が住んでいた地域が「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」に指定され、今も全ての町民が避難を余儀なくされている。

 今年9月から10月にかけて復興庁が行った住民意向調査では、57.9%が「町に戻らないと決めている」25.9%が「まだ判断がつかない」「戻りたいと考えている」人は13.3%だった(無回答は2.9%)。2013年は「戻らない」67.1%、「まだ判断がつかない」19.8%、「戻りたい」8.6%、「無回答」4.5%だった。

 避難生活が長引く中、大熊町は町民への支援策や町の復興策に関する第二次復興計画の中間報告を今月中旬にも町民に行う方針。