渋谷区“同性カップル証明書”条例案提出へ
東京・渋谷区が、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認め、証明書を発行する条例案を来月の議会に提出することを明らかにした。
今回の渋谷区の条例案は、同性のカップルで区内に住んでいることや20歳以上であることなどの条件を満たす人たちを「結婚に相当する関係」と認め、証明書を発行するもの。背景には、同性のカップルがアパートの入居の契約手続きや病院の手術に際しての署名の際、家族ではないとして断られるケースが多くあるためで、区では男女平等や多様性の尊重に関する条例案の一部に盛り込んでいる。法的拘束力はないが、証明書を持つ同性カップルを夫婦と同等に扱うよう事業者などに求めていきたいとしている。
桑原敏武・渋谷区長「渋谷のように多様な人が住んでいる社会であれば、少数者が一人一人認められる社会を作りたい、そういう問題の提起です」
条例案は来月の議会に提出され、可決されれば全国で初めて、自治体が同性同士をパートナーとして証明する制度になるという。