迂回（うかい）献金容疑で東京地検特捜部の捜査が続いている日本歯科医師連盟の高木会長が、公益社団法人・日本歯科医師会の次期会長に選ばれた。

　日本歯科医師連盟「日歯連」を巡っては、２０１３年、迂回献金の形で法律の上限を超える寄付をした疑いで、特捜部が関係先を家宅捜索するなど捜査を続けている。１８日、「日歯連」の母体である公益社団法人・日本歯科医師会の代議員会が開かれ、「日歯連」の高木会長が次期会長に選ばれた。高木氏は、迂回献金容疑について、「当時の合一的な判断に基づいて行われてきたと認識している。捜査が終わり次第、詳細な説明をする」と話した。

　高木氏は特捜部から任意の事情聴取を受けるなど捜査の対象となっており、歯科医師会内部からは会長への就任を疑問視する声も上がっている。