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「東電の取り組みがどうなるか」原子力規制委、柏崎刈羽原発の検査継続へ 侵入者監視体制、改善不十分と報告

2023年5月17日 13:13
「東電の取り組みがどうなるか」原子力規制委、柏崎刈羽原発の検査継続へ 侵入者監視体制、改善不十分と報告

テロ対策上の問題が相次いだ東京電力柏崎刈羽原発について、原子力規制委員会は、いまだ改善されていない問題が残るとして、検査をさらに継続する方針を決めました。早期再稼働の見通しは立たない状況です。

原子力規制委員会は柏崎刈羽原発でテロ対策上の問題が相次いだことを受け、運転禁止を命じる行政処分を出した上で、問題の改善状況を検査してきました。

当初、行政処分の解除判断は“今年春ごろ”とされていましたが、17日の原子力規制委員会で、天候が荒れている時の侵入者の監視体制などが、いまだ改善不十分と報告され、行政処分は解除されず、検査は継続されることが決まりました。

原子力規制委員会・山中委員長「東京電力の取り組みが、どうなるのかということ。そこが本当に、これからのキーになるのかな」

東京電力は来月1日から平均15.90%の電気料金値上げを予定しています。東電は柏崎刈羽原発7号機が今年10月に再稼働することを想定し、値上げ率を抑えたとしていますが、予定内の早期再稼働は見通せない状況となっています。