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陛下「大戦に深い反省」 全国戦没者追悼式

2015年8月15日 13:43
陛下「大戦に深い反省」 全国戦没者追悼式

 15日、70回目の「終戦の日」を迎え、東京・千代田区の日本武道館で「全国戦没者追悼式」が開かれた。天皇陛下は初めて「先の大戦に対する深い反省」という言葉を用い、追悼の気持ちと平和への願いを述べられた。

 戦後70年の節目の追悼式には、遺族のほか、安倍首相をはじめとする政府関係者ら約7000人が参列した。参列者は正午に1分間の黙とうをささげ、戦争の犠牲となった310万人に哀悼の意を表した。その後、天皇陛下がお言葉を述べられた。

 「ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」

 陛下は戦後50年の式以来、お言葉の内容・表現をほぼ変えていなかったが、戦後70年にあたり、今年初めて「さきの大戦に対する深い反省」という言葉を用いられた。さらに、今日の平和と繁栄を築くにあたり「平和の存続を切望する国民の意識」にも支えられてきたと述べるなど、新たな内容を盛り込まれた。

 今年、最高齢の参列者はビルマ(現ミャンマー)で夫を亡くした松岡せいさん100歳で、夫の正二さんは31歳の時、ビルマで戦死した。

 また、遺族が高齢化する中、戦争の記憶を次世代に引き継ぐために、今年から18歳未満の曾孫世代が初めて献花に参加した。