「解雇進めるもの」派遣社員ら改正案に反対
労働者派遣法の改正案が参議院の厚生労働委員会で可決されたことをうけ、派遣で働く女性らが8日に記者会見を開き、改正に反対した。
会見したのは派遣で働く女性と弁護士で、女性は「私たちの思いや実態や要求を無視・否定して今回の法案が強行採決されました。派遣労働者が、ほとんどが望まない法案です」と話した。
派遣法の改正で、企業は、派遣労働者を3年ごとに入れ替えれば、受け入れ続けることができるようになるが、これまで期限なしで派遣労働が許された通訳や秘書など26の業務も、3年ごとの入れ替え対象となる。
同じ会社で15年間勤務する派遣労働者の女性は、「3年後には辞めてもらう」と派遣先の社長から通告されたとし、法改正は派遣労働者の待遇改善でなく解雇を進めるものだとして反対を訴えた。