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汚染土“中間貯蔵施設”への試験輸送を完了

2016年3月29日 10:38

 環境省は、東京電力・福島第一原発事故に伴う福島県内の除染で出た土などの「中間貯蔵施設」への試験的な輸送を終えたと発表した。

 福島県内の除染で出た放射性物質を含む大量の土などについて、政府は、30年間保管する「中間貯蔵施設」を県内の大熊町と双葉町にまたがるエリアに建設することを決めている。

 環境省は去年3月から1年かけ、福島県内の43市町村から中間貯蔵施設予定地内の保管場へ約4万5400立方メートルの汚染土を試験的に運び入れる作業を行い、28日、この試験輸送が完了したという。

 環境省は来月からの1年間でこれまでの3倍の量を運び入れる方針で、さらに10月から施設本体の本格的な工事に着手したいとしているが、これまでに確保できた用地は必要な用地の約1%にとどまっている。