熊本・大分であすは雨の予想 厳重な警戒を
気象庁は、活発な地震活動が続いている熊本県と大分県で21日の朝以降、雷を伴った非常に激しい雨が降る恐れがあるとして、さらなる土砂災害や家屋の倒壊に厳重な警戒を呼びかけている。
熊本県と大分県では一連の地震活動が始まって以降、20日午前11時までに体に感じる地震が683回観測されている。19日夕方と夜にも熊本県八代市で震度5強と5弱を観測していて、震度5弱以上の地震はこれまでに17回発生している。
八代市で震度5強と5弱を観測した2つの地震について、気象庁は19日夜、「震源はほぼ同じ場所で、活動が活発になっている領域の最も南側で起きた地震」との見解を示した上で、今後、活発な領域がさらに南側へ広がっていくかどうかについては「予測は非常に難しい」として、監視を強めている。
また、熊本県から大分県にかけて「依然として地震活動が活発な状態が続いている」として、今後も突然の激しい揺れに注意するよう呼びかけている。
一方、現地では21日の朝から昼過ぎにかけて、熊本では1時間に50ミリの雷を伴った非常に激しい雨が、大分でも1時間に40ミリの激しい雨が予想されていて、気象庁は「揺れが強かった地域では地盤が非常に弱くなっており、大雨によってさらなる土砂災害や家屋の倒壊が起きる可能性がある」として、厳重に警戒するよう呼びかけている。