野生トキ「ひな生存絶望的」 新たなひなも
先週、野生のトキのペアから40年ぶりにひなが誕生したが、環境省は28日、親鳥が子育てをやめたと発表し、「ひなの生存は絶望的」とみている。
環境省は、22日に新潟県佐渡市でいずれも野生で生まれた国の特別天然記念物トキのペアにひなが40年ぶりに誕生したと発表し、今週25日まではひなの姿が確認されていた。しかし、26日以降はひなの姿が確認できなくなり、親鳥がエサをあげる行動も見られなくなったため、環境省は28日、ひなの子育てをやめたと発表した。「生存は絶望的」とみている。
一方、別の野性のトキ同士のペアから、新たなひなが誕生していることがわかった。環境省は「ひなが生まれる可能性は高くなっている。これからに期待したい」と話している。