燃費偽装 国の検査機関が三菱車など再試験
三菱自動車の燃費偽装問題で、国の検査機関が、偽装されていた軽自動車について燃費の再試験を始めた。国が燃費検査をやり直すのは異例。
再試験が行われるのは、三菱の『eKワゴン』や三菱が日産自動車向けに製造した『デイズ』など燃費偽装が判明した4車種。国の燃費試験は、通常、メーカーが提出したデータをもとに行われることになっているが、三菱が燃費を良く見せるためデータを改ざんするなどしていたことが分かったため、国は今回、この元データについても独自で測定した上で再試験を行い、実際の燃費を確かめる。
交通安全環境研究所・高瀬竜児審査官「(従来は)メーカーから出されたデータを信頼してメーンの燃費試験を行っていた。(今後は)国土交通省と連携しながらどうあるべきか検討を進めていく」
国土交通省は再試験の結果を6月中に公表する予定で、燃費の偽装が判明した車種以外の三菱の車についても今後、再試験を行う方針。