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「忘れないし、忘れることはできない」東日本大震災から11年…それぞれの“思い”

2022年3月11日 18:59
「忘れないし、忘れることはできない」東日本大震災から11年…それぞれの“思い”

被災地は11日、朝から祈りに包まれました。東日本大震災では1万5900人が亡くなり、いまも2523人の行方がわかっていません。東日本大震災から11年、それぞれの思いを取材しました。

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東日本大震災から11年。被災地は11日、朝から祈りに包まれました。

母親と妻を亡くした佐藤信行さん(71)
「11年たったんですけど、我々遺族は、震災当時のままの状態で。生涯忘れない日ですね。忘れないし、忘れることはできない」

あの日、おそってきた巨大な津波。

親戚や友人を亡くした女性
「(海には)近づきたくなかった。怖かった」

東日本大震災では1万5900人が亡くなり、いまも2523人の行方がわかっていません。

岩手・大槌町では、早朝から手を合わせる遺族がいました。車で避難しようとしていた娘と、2歳と3歳の孫ら家族を失った夫婦です。


「なんで早く逃げなかったのかって思うけど、本当に」


「いっぱいいっぱいだったんだろうなって、そう思うしかないもんな」

毎月、お墓には欠かさずに訪れているといいます。


「『聞こえるか』みたいな感じで声かけて、少し会話をして家に帰るっていう11年間でした。お互いに元気もらったりして、生きていくしかない、残りの人生を」

震災後の11年間。残された人たちは懸命に生きてきました。

児童74人と教職員10人が犠牲となった宮城・石巻市の大川小学校。

当時、大川小学校4年生だった大槻零士さん(21)
「みんなのこと忘れない。みんなのために生きてるよっていう思い」

津波で被災した宮城・南三陸町の防災対策庁舎の前で手を合わせる人もいました。

知人や友人を亡くした佐藤秋夫さん(71)
「(この11年)命を授かったものは、生き続けるしかないという思いで」

東京電力福島第一原発から20キロ圏内にある福島・南相馬市小高中学校では11日、卒業式が行われました。

16人の卒業生が歌うのは、2012年の卒業生らがつくった「群青」です。故郷を離れることになった仲間への思いが込められています。

「今旅立つ日、見える景色は違っても、遠い場所で君も、同じ空、きっと見上げてるはず」

なおも残る原発事故の影響。今も3万3000人あまりの福島県民が、県内外での避難生活を強いられています。

地震が発生した午後2時46分、各地で、祈りを捧げる人々の姿がありました。

福島第一原発のある福島・双葉町から埼玉で避難生活を続ける人々もいます。

埼玉に避難している双葉町民
「心の奥底には帰りたいという気持ちを持っております」