高浜1、2号機 老朽原発初の運転延長へ
原子力規制委員会は、運転開始から40年を過ぎた福井県にある高浜原発1号機と2号機について、運転の延長に関わる審査をほぼ終了した。老朽化した原発の運転延長は、初めてとなる。
福島第1原発の事故をきっかけに、原発の運転期間は原則40年と制限されたが、原子力規制委員会が認めた場合に限って、60年まで運転を延長できる。
規制委員会の審査会合は2日、高浜原発1・2号機の運転延長に関わる審査をほぼ終えたことから、今月中にも正式に運転の延長を認める見通し。原則40年の制度のもとで初の運転延長となる。
ただ、高浜原発1・2号機は国内にある商業用原発で最も古く、今回の審査が運転延長の「ひな形」となれば、原則40年の運転制限のルールが形骸化する恐れもある。