台風10号被害 岩泉町の小学校で黙とう
台風10号による記録的な大雨から1週間となった6日、台風が直撃し大きな被害の出た岩手県岩泉町では、一部の小学校で授業が再開された。
授業が再開されたのは、岩泉町内8つの小学校。このうち岩泉小学校では、全校集会で児童が犠牲者に黙とうをささげた後、高橋和江校長が「町は大変な状況だが、学校に来れば友達がいていつもの生活がある。頑張って毎日来てほしい」と呼びかけた。
教室では、久しぶりに子どもたちの元気な顔がそろい、台風被害に負けず勉強や運動に頑張ることをみんなで誓っていた。
一方、岩手県のまとめによると、台風10号による犠牲者は16人にのぼり、7人の安否がわかっていない。道路の寸断で孤立した集落は住民の救出が進み、実質的な孤立状態は岩泉町で321人となっている。
県や自治体は被害の把握を続けているが、山間部の広範囲に及ぶことから、全容の把握には至っていない。