犠牲者の家族が遺体安置所へ バングラテロ
20人が死亡した人質テロ事件の起きたバングラデシュの首都ダッカでは、4日も花束を手向けに来る人のほか、関係者が次々と現場を訪れていて、日本人の犠牲者の家族も訪れた。滞在は5分程度で、地元警察などから現場の説明を受けたとみられる。
日本人の犠牲者の家族は4日朝から小さなグループに分かれ、直前に宿泊していたホテルや遺体の安置所などを訪れた。現場では悲しみをこらえながら、気丈に振る舞っていた。
こうした中、実行犯について新たな情報が入ってきている。7人全員がバングラデシュ人で、このうちの2人の高校時代の教師に話を聞いた。
実行犯の高校時代の教師「よく笑う生徒で友人とも仲良くしていた。頭もよかった」
2人とも学校では明るく振る舞っていて成績もよく、いわば優等生であり、教師は事件を知り衝撃を受けたという。このうちの1人は政権政党の幹部の息子で、母親が教師をしていたとも話している。
また、アメリカメディアの報道では、実行犯は事件当時、自分たちの行動がインターネット上でどのように伝えられているかを気にしていて、従業員にインターネットを開通させ、遺体の写真を次々とアップしていったという。
ほかにも、実行犯のうちの1人が流ちょうな英語を話していたという証言もある。実行犯のうちの複数が裕福な家庭の出身で、教育水準が高かったという犯人像が浮かび上がってきている。
また、今回の事件では、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出していて、地元メディアも実行犯は「イスラム国」との見方を報じている。