テロ実行犯“過激思想”きっかけ明らかに
バングラデシュの人質テロ事件の実行犯をめぐって、過激な思想に染まるきっかけが徐々に明らかになってきた。
バングラデシュ当局はテロの実行犯について、過激派組織「イスラム国」の関与を認めていないが、地元メディアによると、実行犯のニブラシュ・イスラム容疑者は2年前、「イスラム国」への参加を呼びかけるツイッターを見ていた。このツイッターは、「イスラム国」の外国人戦闘員の半数以上が見ているという。
また、別の実行犯のロハン・イムティアス容疑者は、「イスラム国」とは違うものの、排他的な発言を繰り返すイスラム教指導者の言葉を引用して、自らのフェイスブックに「すべてのイスラム教徒に対し、テロリストになるよう求める」と投稿していたという。
一方、地元メディアはまた、人質として救出された13人のうち2人が、テロの実行を支援していた可能性もあるとして、警察が詳しく事情を聞いていることも伝えている。
これとは別に、地元警察は4日、今回の事件の容疑者として、これまでに2人を拘束していると明らかにしている。2人は現在、入院中で必要な治療が終われば、取り調べを行うという。警察が突入した際には実行犯6人が殺害され、1人が拘束されているが、この人物が含まれているかなど詳しいことは明らかになっていない。