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文科省「給付型奨学金」の制度案を決定

2016年12月19日 18:47
文科省「給付型奨学金」の制度案を決定

 大学生らを対象にした返済の必要がない奨学金について、文部科学省は、出身高校が推薦した学生に、月2万円から4万円を給付するなど制度の詳細を決定した。

 返済の必要がない「給付型奨学金」の対象は約2万人で、文科省が、高校ごとに1人から数十人の枠を割り振り、高校側が推薦する。

 推薦を受ける条件は、住民税非課税世帯で、成績が優秀、または教科以外で非常に活躍し、かつ成績もおおむねよい、などとなっている。

 給付額は、学生が自宅から国公立の大学などに通う場合は月2万円、自宅から私立に通う場合や、下宿先から国公立に通う場合は月3万円、下宿先から私立に通う場合は月4万円が基準。

 また、児童養護施設の出身者などには、毎月の給付とは別に、大学等への入学時に24万円を別途給付することを検討している。

 実施は再来年度だが、児童養護施設出身者などや下宿先から私立に通う学生約2700人には、来年度から給付する方針。