昨年度の労災認定、過去最多の904人 精神疾患は710人、4年連続で過去最多を更新
過重な労働が原因の「過労死」や脳や心臓、精神の病気で、労災と認められたのは昨年度904人と過去最多を更新しました。
厚労省によりますと、昨年度、過重な労働が原因で脳や心臓の病気になった、または、仕事による強いストレスで、うつ病など精神疾患になったとして、労災を請求したのは過去最多の3486人でした。
このうち労災と認められ、労災保険が支払われたのは904人で過去最多でした。
労災認定されたうち、死亡したケース、いわゆる「過労死」は自殺未遂を含め121人で、前の年度より15人減りました。
労災と認められた人のうち、精神疾患は710人で、4年連続で過去最多を更新し、業種別では「医療、福祉」が、事象別では「上司などからのパワハラ」が最も多くなりました。
一方、労災と認定された脳や心臓疾患の人は194人で、業種別では運送・郵便業が最多でした。