性自認を侮辱するなどの行為「SOGIハラスメント」で労災認定
性的指向や性自認を侮辱するなどの行為、いわゆる「SOGIハラスメント」による労災が認定されました。
戸籍上は男性で性自認が女性の会社員は、職場に女性として生活していると説明しましたが、上司から執拗(しつよう)に「彼」と呼ばれたり、「性別変更できるんだから、できてから言いなさい」「女性としてみられたいなら細やかな心遣いも必要」など、性自認を侮辱されたりしたということです。
その後、いわゆる「SOGIハラスメント」でうつ病を発症し、休職を余儀なくされたとし、労働基準監督署に訴えたところ、心理的負荷を受けたとして労災認定されました。
戸籍上は男性・性自認が女性の会社員「どんな立場にいる方であれ、ハラスメントに遭わないような、そういう職場を作っていく必要がある。社会全体での理解というのは当然重要」
代理人弁護士によりますと、長時間労働を伴わない、ハラスメントのみでの労災認定は極めてまれなケースだということです。