文科省OB あっせんは“自分の判断”強調
衆議院予算委員会では7日、文部科学省の「天下り問題」をめぐる集中審議が行われている。与野党の議員は、天下りに関与していた前川・前事務次官やOBの嶋貫和男氏などに対して、組織的な関与の有無などを追及している。
問題発覚後、初めて公の場に姿を見せた文科省OBの嶋貫和男氏は天下りのあっせんを「人助けの思いで行った」と釈明した。
嶋貫氏「私としては民間人の立場で許される範囲のものと考えまして、人助けという思いで行ってきたところでございますが、この度の監視委員会のご報告を受け止めまして、組織的な関与が指摘されるということ。この点で私自身の認識不足ということを恥じております」
公明党・高木美智代議員「あなたが民間人として、ボランティアで人助けで、そんなこと誰が信頼しますか。そういう指示を誰から受けていたのか、どのように連絡を取り合っていたのか」
嶋貫氏「多くは私なりの判断、私が人事に関わってきたということで、現役職員についての私なりの評価ということもあったので、その中でやってきたものと理解をしてございます」
嶋貫氏はこのように天下りのあっせんは自分の判断でやったと強調した。
また前川・前事務次官は、組織的なあっせんの仕組みがあったことに関しては「事実として受け止める必要がある」と述べた。
一方で天下りのあっせんが行われていたとされる2009年からの歴代の人事課長らの間にはあっせんの仕組みの認識に食い違いが見られ、今後の調査の焦点となる。