ノーベル平和賞選出から一夜 被団協が会見、核のない世界実現を改めて訴え
ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協(=日本原水爆被害者団体協議会)が会見し、核のない世界の実現を改めて訴えました。
長崎で被爆・日本被団協 田中煕巳代表委員(92)
「被爆者たちがやってきた訴えを世界中の人たちの共有の認識にして、核兵器(廃絶)の運動を世界的なものにしていかなければいかないと、(ノーベル平和賞の)委員長が判断したんだなと思ったんです。これがますます、核兵器をなくすための大きな力になっていければいいなと思います」
長崎で被爆・日本被団協 田中重光代表委員(83)
「きのうは最高の日だったと思います。先輩たちに感謝して、それを受け継いできた私たちは、本当にすばらしい道を歩んでいたんだなと思います」
日本被団協の活動は、11の県で休止、または解散されたということで、どう継続するかが課題です。
会見では、「核兵器をなくさなければならないのは、被爆者の問題ではなく人類の問題だ」とし、「若い人たちに核兵器のことや、これまでの活動をきちんと伝えていかないといけない」などと強調しました。