「同性愛者」と上司に広められ、精神疾患を発症…初めて労災認定される
同性愛者であると上司に広められたことで発症した精神疾患が、初めて労災と認められました。
「(暴露されたと知った時)パニック状態でその時は、嗚咽というより、体調が悪くなっていって、めまいなどがすごく、その場から逃げたい消えたい状態に陥りました」
東京都内の生命保険代理店に勤めていた20代の男性は、2019年、自分が同性愛者であることを上司に伝え、「人には言わないで」と依頼しましたが、上司は、パート従業員1人にそれを伝えてしまい、この男性はそううつ病などを発症し、休職しました。
男性は、その後労災を申請し、去年3月、認められたということです。労働組合によると性的指向などを暴露されるいわゆるアウティングによる精神疾患の労災認定は、日本で初めてのことだということです。
厚労省の指針では、アウティングをパワハラと規定していて、この男性は、自殺につながるほどのことだとわかってほしいと訴えました。