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セックスしたいか「毎回確認」4割も、潜む「確認した“つもり”」のリスク【セックスとコミュニケーション調査】

2023年3月11日 20:00
セックスしたいか「毎回確認」4割も、潜む「確認した“つもり”」のリスク【セックスとコミュニケーション調査】
日本テレビでは3月8日の国際女性デーにあわせ、16歳以上を対象に「セックスにおけるコミュニケーションに関する調査」を実施しました。調査を監修した産婦人科専門医の稲葉可奈子氏は、「『セックスの誘いを断る=嫌い』ではないということが社会の常識になることが重要」と指摘しました。

性的な行為をする前に、その行為をしていいかお互いに確認し、同意することを「性的同意」といいます。
今回の調査で、「あなたがセックスに誘うとき、パートナーに対し、言葉やお互いに意味を共有している合図で意思確認をしていますか」と尋ねたところ、「毎回確認している」と答えた人は38.41%でした。

この結果について、稲葉氏は、「同意をとっている人が予想よりも多かったので、それはすごくいいことと純粋に感じました」とコメントしました。

■結婚相手や交際相手でもセックスの同意は「毎回」とって

しかし、さらに詳しく結果を見てみると、不安な点も見つかったといいます。

たとえば、同じ質問の答えを年代別で見てみると…

年代が上がるほど、「毎回確認している」割合が低くなっています。

稲葉氏:
セックスというのは、どちらかがしたくないと思っていればたとえ特定のパートナー同士であっても相手を傷つける行為になってしまいます。

確認の方法についても、気になる結果がありました。

■セックスの同意「毎回確認している」なかに、「確認している“つもり”」が潜んでいるかも?

「確認するとき、どのように確認していますか」と尋ねたところ、言葉に次いで「スキンシップを拒絶されないか確認する」「好意を拒絶されないか確認する」といった方法が選ばれています。

稲葉氏:
スキンシップで確認するという部分や、ジェスチャーであったり、相手が性的に興奮しているかどうかというのは主観になってしまいますので、ここはもしかすると実際には同意がとれていない可能性もあります。

つまり、「毎回確認している」と答えたおよそ4割の人の中には、「確認している“つもり”」になっていて、実際には同意がとれていない場合が含まれていているため、性的同意が形成できているケースは、実はもっと少ない可能性があるというのです。

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