難病ALSの夫を支える妻 夫婦下した決断
全身の筋力が徐々に衰えていく難病「ALS」を発症した男性を支える妻がいる。介護する妻には心身ともに限界が…そんな中、夫婦は「ある決断」を下した。
夫である武藤将胤さんがALSと診断されたのは結婚する直前だった。日々病状が進行する夫を笑顔で支える武藤木綿子さん。ALSは運動神経系が衰え、体が徐々に動かなくなっていく病気だ。
将胤さん「プロポーズをして良いのかどうかすごく悩みました」
木綿子さん「結婚どうしようかな?という迷いはなかった。いつ(プロポーズが)来るのかな?と」
結婚当初は自力で歩けた将胤さん。いまは飲み込むこともかなり困難だ。
木綿子さん「え!ダメ。もうちょっと食べてください」
大変な介護の中、2人とも、いつも楽しそうに過ごしている。でもここまでには遠回りもあった。
木綿子さん「彼には当たれないので、物に当たったりとか、泣きわめいて家を飛び出したりとか」
夫のために時間を費やす日々に心が悲鳴を上げていた。そして2人は決断した。朝の10時半から夕方の6時まで、介護を複数のヘルパーに任せることにした。木綿子さんの時間も大切にする。それが夫婦で出した答えだった。
2人の夢、それはALSを治せる世界を作ること。イベントをプロデュースしALSを広く知ってもらおうとチャレンジを続けている。できるならいつまでも、夫がチャレンジする姿を見続けていたい…
木綿子さん「昔の彼には戻れないじゃないですか…一緒に出掛けたりとかした彼には戻れないから、だったら今、彼と何が出来るかというのを考えていきたいですね」
【the SOCIAL lifeより】