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がん患者に必要な情報を発信 笑顔を大切に

2019年2月4日 16:38
がん患者に必要な情報を発信 笑顔を大切に

2月4日はがんについて考える「世界がんデー」。岸田徹さんの活動「がんノート」はがん患者に必要な情報を配信するWeb番組。そこで大切にしているのは笑顔だ。

岸田徹さんは7年前、精子のもととなる細胞ががん化する胎児性がんと診断された。現在は経過観察中だが自然妊娠は無理だといわれている。

病気のことは医師に聞けても、お金や家庭、性のことなど、当事者目線の情報が少ないと感じた岸田さんは患者に必要な情報を配信するWeb番組をスタートさせた。この日は101回目の収録で患者やその家族が見学していた。

岸田さん「ネットで検索しても、そういう(性の)情報がなくてお先真っ暗な気がした」

大切にしているのは具体的な情報と笑顔だ。そう思わせてくれた出演者の言葉があった。3年前、番組に出演した骨肉腫を患う原澤つぐみさん。

つぐみさん「涙することはあるけど、それと同じくらい笑うこともある。幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せ」

そう語ったつぐみさんは収録の翌年、23歳で亡くなった。

岸田さんは現在、Web番組だけでなく企業や学校を訪問してがん教育を行っている。そこでも大切にするのは笑顔だ。

岸田「笑うから今を幸せだと、瞬間を生きられるんだと思って、自分もそれから笑いを意識するようになりましたし、がんになっても笑って輝ける社会を作っていきたいと思う」

【the SOCIAL lifeより】