論文にねつ造や改ざん 大阪大学が謝罪
東日本大震災や熊本地震で大阪大学などの研究チームが発表した論文に、ねつ造や改ざんがあったとして、大阪大学が謝罪した。
大阪大学によると、ねつ造や改ざんがあったのは、大学院工学研究科の元准教授の男性が発表した、東日本大震災や熊本地震に関する論文。元准教授は、自ら設置した地震計の観測データを論文に掲載したとしていたが、大学が調査したところ、実際には別の機関が計測したデータを使っていたという。
元准教授は大学の聞き取りに対し、不正を否定していたが、調査期間中に死亡したため、これ以上の調査ができず、詳しい動機などは分からないという。
大阪大学は「誠に遺憾で再発防止に努める」とコメントしていて、今後、関係者と相談の上、論文を取り下げるという。