導入から10年 裁判員制度フォーラム開催
国民が裁判員として刑事裁判に参加する裁判員制度が始まってからまもなく10年になるのを前に、19日、制度について話し合うフォーラムが開かれた。
東京地裁で開かれたフォーラムには、裁判員裁判を経験した男女6人と、検察官や弁護士など法曹関係者らが参加し、裁判員制度の現状や課題について話し合った。法律を学ぶ学生らおよそ40人も招かれ、制度への理解を深めた。
フォーラムの中で、裁判員の経験者は裁判員裁判に参加したことについて、「司法の世界は関わりのない世界だと思っていたが裁判員を経験して身近なものに感じられた」、「経験したことで生活感がかわり、自分の世界を広げられた」と意義ある経験だったと話した。
一方で、別の裁判員経験者は「限られた時間の中で情報と意見を整理しながら判断していく作業は大変で、もっと裁判員に負担のない環境が必要」などと課題を指摘した。